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住宅ローン

◆ 住宅ローンの基礎知識

マイホームを買うときは、全額現金で決済というケースは少なく、住宅ローンを長期間組んで、毎月返済していくのが一般的でしょう。
どこの銀行にいっても住宅ローン商材はたくさんあり、どういう基準で選んだらよいものか迷ってしまいます。
住宅ローンは「借金」です。当然ながら利息も付きます。
住宅ローンの利息の金額を左右するのが「金利」です。
たった1%の金利差でも、長期の借入となる住宅ローンでは、返済額を大きく左右することになります。少しでも得になり、無理のない返済ができるローンを選びたい。返済額を左右する要素をチェックしておきましょう。

まずは、住宅ローンの基礎から知っておきましょう。

◇住宅ローンの種類

住宅ローンには大きく分けて民間融資、公的融資、協調融資という3つの種類があります。

住宅ローンは民間ローンを中心に非常に豊富な商品が準備されています。銀行窓口の待合スペースには必ず住宅ローンのパンフレットがあります。
自分に合う住宅ローンを見つけるためには、情報収集が第一歩。
金利差や付加サービス内容など、まずは自分なりにいろいろ調べて情報収集をしておきましょう。

普段から取引がある銀行はもちろん、住宅ローンに特化した専門会社、財形融資の受けられる勤務先や自治体など、利用できるローンを確認し、できればシミュレーションしてもらうのが良いでしょう。

1. 銀行ローンを主体とする「民間融資」

住宅ローンといって一番に想像できるのが、各銀行による豊富な種類の住宅ローンでしょう。
所定の条件を満たす場合には店頭金利より低い金利が適用されるものなど、借入条件や低金利プラン、金利タイプの変更可能な商品等様々な商品があります。
銀行以外にも、住宅ローン専門会社や生命保険会社なども住宅ローンを商品として準備しています。

最近では特に民間の住宅ローンを提供する各社は、特徴的なサービスを売りにしていることがあります。
例えば、手続きをすべてネット上で行うことで手数料などの諸費用を抑えたものや、自社や関連会社のサービスに連動してさまざまなメリットを受けられるものなどがあります。
普段の生活を振り返って、よく利用するサービスに連動したものがあるなら、利用を検討すると良いでしょう。

2. 自治体などの公的機関による「公的融資」

都道府県や市町村も、条件によって独自の融資制度を持っていることが多いです。

福山市の住宅に関する公的資金制度等:福山市のホームページ

直接、自治体が融資を行うタイプのほかに、所定の金融機関での借り入れ利子を一定期間補給するタイプなど、内容も自治体によって異なります。

3. 民間融資と公的融資の中間に位置する「協調融資」

変わらない固定低金利が魅力の「フラット35」

住宅金融支援機構と民間金融機関との連携で行われる融資。窓口になるのは民間金融機関で、金利も金融機関によって異なる。長期間固定金利が特長となる商品で、金利も銀行等の長期固定金利より低めに設定されている。利用できる物件についての規定があり、省エネ性能、耐震性、バリアフリー性や耐久性・可変性といった4つの性能による技術基準を満たせば、一定期間金利引き下げが受けられる「フラット35S」の申し込みもできます。

4. 財形貯蓄を行っている人が借りられる財形融資

財形融資は、勤務先で財形貯蓄を1年以上行っていて、残高が50万円以上ある人が利用できる融資。財形貯蓄の10倍、最高4000万円まで借り入れできるほか、民間融資やフラット35と併せて利用できたり、同居予定家族が複数申し込みできるといった特徴があります。
まずは利用できる制度について、勤務先に確認してみてください。

※ 「提携ローン」という言葉をしばしば目にしますが、これはなんでしょう?

物件を扱う不動産会社が金融機関と提携し、その物件を購入する人のために提供する住宅ローンのことです。
物件の審査が終わっているので、申し込み手続きが簡単で、審査スピードも比較的早いのが特徴です。
また、優遇金利が適用されるケースもありますので、まずは不動産会社に提携ローンの利用が可能かどうか、またその内容を確認するようにしましょう。

住宅ローンの金利タイプ

住宅ローンの金利には「固定金利型」と「変動金利型」を中心に、いくつかのタイプが存在しています。
まずは、固定金利型、変動型、固定期間選択型の違い理解しましょう。


1. 返済額が変わらず、資金計画を立てやすいのが「固定金利型」

固定金利型の魅力は、長期にわたる返済期間中、金利が一定なので返済額が変わらないことです。
将来、市場の金利が高くなってしまったような場合でも、現状のままの金利が適用されるため、金融情勢に振り回されることなく安心して返済ができるのがメリットです。
その代わり、変動金利に比べて金利は多少高めに設定されることが多いです。

2. 返済期間中、定期的に金利が見直されるのが「変動金利型」

変動型の魅力は、大抵は借入当初の金利が低い事です。
ただし、半年毎に金利が見直されるため、市場の金利状況によっては将来的に金利や返済額が上がる可能性があります。
返済額は5年に1度見直され、上がる場合は前回の1.25倍が上限とされているのが一般的。

変動型を利用する場合は、毎月の返済額を少なめにして万が一の金利や返済額上昇時にも対応できるような備えをしておくのが賢明です。


3. 固定期間とその後の金利タイプを選べるのが「固定期間選択型」

変動金利と同じく返済期間中に金利や返済額が変わりますが、5年、10年など借入後の一定期間は金利を固定にすることで、固定期間終了後はその時点の金利が適用されます。

ただし、次回には前回と異なる金利タイプを選ぶこともできる。固定期間が短いほど金利は低めだが、最近は10年固定の金利を大きく引き下げた商品も登場していますので、詳細は各機関で説明を受ける必要があります。